先日～知り合いが「もういらない・・・」と言うので、ＴＡのチェーンホイールをお言葉に甘え頂戴して来ました！！

ＴＡのチェーンホイールと言うと、５ピン・６アームのシクロツーリスト系を連想してしまいますが・・・このチェーンホイールはカルミナライトと言って、２００５年頃の製品らしいデス～

これまで、一度だけシクロツーリストを買いかけた事はあったが、希望するクランク長の在庫が無く断念してしまい、ＴＡのチェーンホイールとはホントご縁はありませんでした。

ＰＣＤ１１０のコンパクト仕様で９／１０速対応のリングが付きます！クランクは使用していた形跡がありますが、ギヤは新品みたいです！！

クランク裏を見ますと～肉抜きが凄いデス！シマノのホローテック系クランクはコレに蓋をした構造なのでしょうネ～

もう一つ驚いたのは５アームが着脱式になっている点です！現代版（と言っても１５年ほど前の製品です）シクロツーリスト！５ピンに代わりロックリングでアームを固定する方式！サイスポオールカタログ２００５には１１０㎜ピッチのダブルアームしか掲載されていないのですが、本国（海外）には１３０㎜ピッチやトリプル仕様のアームが存在していたりするのでしょうネ！！

もちろん！専用ＢＢもセットに含まれています～ＡＸＩＸライトＢＢ！シャフトはチタン、左右ワンはアルミ合金、ベアリングはカートリッジタイプ！もはやスクエアテーパー末期の製品ですが、軽量モデルとしてのポイントをしっかり押さえた製品です！！

あんまり軽い（ちょっと大げさ！！）ので空箱かと思っていました～でも何か入っているような・・・開けてビックリ！なんと！未使用のＩＴＡ規格のＢＢが入っていました！！６８㎜幅のＢＳＣ規格のはクランクと組で使っていたみたいですが、ＩＴＡ規格までも用意していたなんて・・・マニアだ！

ＢＳＣの方は右ワンは締め付けのみ、左ワンの方はロックリング付きで当たりを調整する構造です！ＩＴＡの方はロックリングが黒く、しかも左右同じモノ～ＢＳＣは右ワンが逆ネジで、左右違っているので構造自体を変え、ＩＴＡはネジ山も左右とも同じなので同じモノを使用している！！何て合理的なのでしょう～コレがＴＡ、いやフランス的なモノ造りの考え方なのでしょうか～（驚）
１０３㎜のチタン軸、シールドベアリングは双方同じと思われますので、左右のワンで規格の違いを調整しているようです！！

早速！試して見たいところですが・・・ワンを組み付ける工具がありません～知り合いも自身で組付けた事はなく、適合工具についての知識は無し～

モノは試しで、オクタリンク時代のシマノの工具を合わせてみたところ！イケました！！
バッチリです～コレで組付ける事が出来ます！！

因みに～

５０Ｔのチェーリングも有ったりします・・・しかも新品！超マニアだ！！
今回は純正の組み合わせ！？４８×３４Ｔで試して見る事にしましょう！！

迷う事無くＷＡＴＡＮＡＢＥ号に装着！

こう言う感じのチェーンホイールは初めてですので、何か新鮮な感じがしますネ～（笑）
パパっと撮影を済ませ～試乗に出掛けました！！

踏んだ感じ～クランクは交換前のケンタウルＣＴと比べれば柔らかい部類かと思いました。ただ、ケンタウルもレコード等と比較すると柔らかくて、回した感じ肉厚と重量が気になります。逆にカルミナライトは回した感じがとても軽い！速く走るには柔軟性からロスが生じストレスにつながるのかと思います。ではなく、ゆったりマイペースを楽しむ分だと軽さと柔軟性が脚に優しく、疲れ難くて良いのかなと感じました！！

ただ・・・やっぱりチタンシャフトはダメですネ～この間のＳＲロイヤルＥＳＬほどではありませんが、踏み込むとギヤが振れてＦＤのガイドプレートをガリガリ行っちゃいます！意識して綺麗に、均等に回す事を心掛けなければダメなんですネ～（汗）
コレってスクエアテーパーＢＢの宿命かと思います、この後～淘汰されてしまい、今では希少種ですものネ～（悲）

と言う事で～今回は人生初！ＴＡのチェーンホイールを検証し試して見ました！！
今後、集大成の１台を創造するためのテスト機として、脱レーサー化が進むＷＡＴＡＮＡＢＥ号には適切なチョイスであったと思います！
でもでも、永年、自転車と関わって来て、一通りの知識を身に着けたつもりでも、これまでご縁が無く知らなった部品等に関してはまったく無知であると言う事にも直面しました！暫くはＷＡＴＡＮＡＢＥ号も含め、カルミナライトや興味のあるパーツをテストし続け、もう少し自分の視野を広げて行ければ良いなと考えております～その経過につきましては可能な範囲で、コレからもアップし続ける予定です！ヨロシクお願いします！！