思い返せば~5年程前の事「デュラエースを考察す~」を書く為、最初の7400STI関連のパーツを収集し、COLNAGOマスター・オリンピックに組み込んで検証を行っていました。
その当時の事STIの登場時に詳しい知人に、何故~マスター・オリンピックをSTI仕様にしたのかを尋ねられ、私は90年代の強豪チーム、マペイのイメージが強かったからと答えました!!
カンパ組が前提であったイタ車のBIG3(コルナゴ、デローザ、チネリ)の中で、シマノ(デュラエース)を受け入れたのはコルナゴが最初でした。しかも、強豪選手がひしめくドリームチーム、マペイがシマノ組のレーサー使用し、名だたるレースで勝ちまくったのですから、そのインパクトは絶大だったと記憶しています。
でも・・・正直、私は違うイメージも描いていました~7400STIがもっと似合う自転車(フレーム)が有る!!
そう、それは!Panasonic!!
大手家電メーカー松下電器、パナソニックの自転車(フレーム)です!
創業者である発明家であり、経営の神様でもある松下幸之助氏、そのキャリアの出発点が自転車での丁稚奉公であった事から、松下電器には自転車部門が設けられました。
創業当時、最初のヒット商品となった電球ソケットの次が、自転車用の懐中電灯だった事は有名な話です。
自転車部門についても片手間ではなく、古くから日本を代表する完成車メーカーで、一般車からスポーツ車、電装品、タイヤに至るまで幅広く商品展開、それ以上に競輪NJS認定フレームを始めとする特注部門も存在しているのも、創業者の自転車への思い入れがいかに強かったかをうかがい知る事が出来ると思います。そして~すべてが過去形でなく現在も継続しているところも凄いと言えましょう!!
83年からオランダのプロチームをスポンサードした最初頃から、フレーム(当時はまだナショナル)の供給をアプローチしていたそうですが、欧州における実績がなく創設から7年後の1990年にようやくそれが実現します!
ただ、残念な事に松下幸之助氏はその前年、天に召されていました・・・
日本車が欧州のロードレースで活躍したのは、KOGA・MIYATA(チーム・ミヤタ、エアロ・ミヤタ)が最初でした。70年代後半から80年代にかけてのお話です。その当時も主要パーツはシマノ・デュラエース、斬新な機能を盛り込んだEX、axで組まれていました!時を同じくして競技を始めた私にとって、その印象は鮮烈でした!!
しかし~90年、パナソニックチームが駆ったPanasonic・レーシングチームは、もっともっとインパクトが強かったですネ!全てではありませんが、発売直前のSTIを装備してのツールデビュー!は素晴らしいとしか思えませんでしたネ!!
てな訳で、レーシングチームの仕様をトレースした上位モデル、レ・マイヨPフレームを入手しました!!
使われているパイプは丹下プレスティジ、焼き入れ処理された薄肉軽量パイプになります!
薄肉軽量と言うと柔らかい印象があると思いますが、発売された当時どんなモノか試して見たくって競輪用のフレームを拵えました。(勿論!NJSの使用認可がおりているのを確かめた上です)
フレームが完成し手に持ってビックリ!それまで経験が無いぐらい軽かったですネ!実際に乗って見ると加速(レスポンス)は絶好でしたが、スピードに乗ってからの維持がイマイチ・・・さらに踏み直しの際バネの様に撓んでペダリングのリズムが狂うような感じがしました。実戦だと更に限界まで追い込むので撓みによるロスは命取りで、数レース走っただけで降りてしまいました~(汗)
しかし、それから数年後、チョット思うところがあってロードフレームをプレスティジで組んで見たところ~意外にそちらはとっても良い感触・・・ホント当たりが良くってその当時、練習用として最も乗り込んだフレームとなり、その後同じスケルトンと仕様で2本目をオーダーしちゃったぐらいです!そう言う過去の経緯がありますので、レ・マイヨP乗って見るのが楽しみです!!
夢にまで見たパナソニックチームのレーサーを再現!可能な限り90年代の供給仕様に仕上げてみました!!
スポーク、タイヤ、スギノのチェーンリング、シマノの6~8速用のCN-HG50チェーン他、現行品を適宜取り入れて使い勝手を優先しつつ、当時のフォルムを損わないようにしています!!
本来リムはMAVIC-SSC(パリールーベ)、タイヤはクレメンだったそうですが、現在は共に入手困難です。(SSCは当時使ってたモノを残してありますが、流石にもう使える状態ではありません)
当時の定番リムGP4、タイヤはパナソニックつながりでパナレーサー・プラクティスを使用しています!!
あっそうそう。。。ペダルもホントならLOOKを使いたいところ~PP76の未使用品をストックしているのですが、今のところはPD7401で行きます!!
フレームが届いてから3時間程で組み換えが完了!と言う所で、その続き~試乗とセッティングは次回と言う事で。。。つづくです!!
コメント
コメント一覧 (2)
パナロードといったら、このカラーリングがしっくり来ます。当時はシマノもサンツアーもヨーロッパレースでの活躍を広告に載せている頃でしたね。
サンツアーファンだった私も74系デュラは早くから取入れていました。STIは信用出来ずにWレバーのSISを選択しました(苦笑)。
完覇!超記録!!
がしました
80年代末辺りから焼き入れ処理した軽量スチールチューブが流行出しましたネ~競輪の場合はレースの形態上、どうしても自分のペースで走る事は出来ませんので、無理と分かっていても踏み込ま(加速し)なければならない場面があります。そう言う限界域においてフレームの撓りがリズムを崩してしまったんですネ!
従って練習の時は自分のペース(都合)で走れますので意外に良いと感じたのだと思います!!
今回入手したパナソニックレーシングカラー、POSのスチールフレーム自体(造りは変わっていますが)プレスティジチューブ仕様で今でも入手出来ますし、このカラーリングを選択する事も可能です!30年近くも販売され続けているところは驚きに値すると思います!!
完覇!超記録!!
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